Monolix Suite 2024R1 リリースノート
2024年4月
今回のリリースでは、以下の機能強化とバグフィックスが行われ、またユーザービリティが向上されています。
ご使用になられてお気づきになった点は、更なる機能向上のためにフィードバックいただけますようお願いします。
機能強化
Installation and Licenses:
- Windows のデフォルトのインストール フォルダーが C:/Program Files/ に変更されました。
- lixoftConnectorsを使用するためのサーバーは不要になりました。
- インストーラーのサイズが縮小され、サイレントインストーラーが統合されたことによりコマンドラインでライセンスをアクティブ化できるようになりました。
General Project Management:
- “Help” -> “About License” からライセンス情報(ライセンスタイプ、有効期限、有効なソフトウェア)を閲覧できるようになりました。
- 「プロジェクトを共有」ボタンが追加され、プロジェクトのリロードに必要なすべてのファイルを含む zip ファイルの作成が容易になりました。
- 未保存のプロジェクトでRunをする時に保存を促す警告がポップアップされるようになりました。
- 以前と異なる設定を行ったファイルを保存するときに上書き保存するか新たなプロジェクトとして保存するかを問う警告がポップアップされるようになりました。
General Display:
- Qt が Qt6 にアップグレードされたことにより、”Ctrl”キー+マウスホイールを使用して GUI を拡大・縮小できるようになりました。
Plots – Global:
- “STRATIFY”、”SETTINGS”、”PREFERENCES” をプロットプリセットに含めることにより、次のことが可能になりました。
- プロットのカスタマイズを同じプロジェクト内の他のプロットにも適用
- プロットのカスタマイズをカスタムプリセットとして保存し、プロジェクト全体に適用
- 標準化されたレポートのようなプロットをワンクリックで実現するために、”built-in publication-ready” プリセットを適用
- HEX (16 進) コードを使用してプロットの色を選択できるようになりました。
- 新しいズーム設定により、プロット内のすべての要素のサイズが自動的に変更されるようになりました。
- プロットタスクが実行されていない場合でも、有効な結果がある場合には、プロットタブに新しい情報メッセージが表示されます。(例:NCA results have been successfully loaded)
Plots – Monolix & PKanalix:
- [Observed data] 打ち切りデータを表示/非表示するトグルと統計値の計算に使用するトグルが追加されました。
- [Observed data] “VPC” 最終投与からの時間、予定された時間、または回帰変数を x 軸に表示するオプションが追加されました。
- UI 内の各プロットの複数のバージョン(対数スケールや線形スケールなど)を保存する機能が追加されました。(Monolix のみ)
- プロットデータをバイナリファイルとして保存できるようになったことで、プロジェクトのロード時に以前に生成されたプロットを自動的にリロードできるようになりました。(Monolix のみ)
Data Set – Global:
- データセットをバイナリファイルとして保存できるようになったことで、プロジェクトのリロード時間が大幅に短縮されました (平均2~3倍)。
- xls 、 xlsx、 sas2bdat、xptファイルを読み込むことが可能になりました。
- データフォーマットモジュールにて、ID のグループに処理を適用できるようになりました。
- データフォーマットモジュールで、“dose as occasions” がチェックされている場合、“Duplicate observations at dose time into each occasion” を選択できるようになりました。
- 新しいプロジェクトに簡単に適用できるデータ形式プリセットの保存、読み込みができるようになりました。
- “Data” タブに表示しているデータセットを ”Data formatting” に送信するための “Format” ボタンが追加されました。
- “NOMINAL TIME” 列が導入されました。実測データのプロットだけでなく、PKanalix の NCA データのプロットやテーブルでも使用できます。
- すべての個体に対して同じ値を持つ連続共変量が GUI に保持され、モデルで使用できるようになりました。
- “IGNORED LINE” 列にて、すべての整数値が使用できるようになりました。
- データセットへの変更後も、一貫したデータタグ付けが維持されます。
- 現在のヘッダータイプのタグ付けを設定に送信するためのショートカットが追加されました。
- ID ( subjid )、OBSERVATION (aval)、INTERDOSE INTERVAL ( trtrint )、TIME ( afrlt 、 arrlt ) 、NOMINAL TIME ( nfrlt 、 nrrlt 、 ntime 、 nominal_time 、 nomtm_d 、 nomtm_h )について、環境設定内にデフォルトのカラムヘッダーが追加されました。
Model selection and prediction – Global:
- 区分的分析ソリューションが使用されるようになりました(時間変化リグレッサーとともに使用)
- リグレッサーに線形補間のオプションが追加されました。
- ODE ソルバーの許容値を変更するために構造モデルで ”odeAbsTol”, “odeRelTol” の設定が追加されました。
- 構造モデルで PK ライブラリのモデルを選択後、PKPD または親代謝物ライブラリのモデルに変更するときに PK 部分のフィルターが保持されます。
- Monolix と PKanalix では、構造モデルがマクロで定義され、解析ソリューションが使用されるときは、構造モデルの上に通知が表示されるようになりました。
PKanalix:
- “NCA parameters to compute” のためにユーザーインターフェースが改善されました。
- まばらなデータに対する新しいNCA処理が追加されました。
- 平均濃度プロファイルの自動計算と視覚化
- カテゴリ共変量に基づいたプロファイルの階層化
- 打ち切られた濃度を処理するための拡張設定
- NCAパラメータの Occation 間の個々の比率 (AUC( test)/AUC(ref)など) を計算することが可能になりました。
- カスタムしたNCA パラメータを既存のパラメータや共変量の式と同じように環境設定に保存することが可能になりました。
- Concentration-time テーブルが追加されました。
- 個々のプロファイル、もしくはサマリーを表示
- “days”, “periods”, “cycles”, “treatments” などの共変量を自動的に階層化
- 実際の時間、もしくは予定された時間を使用します。
- “individula estimates” 内に ”Flag_λz_Rule” (lambda_z推定の一般規則への準拠)が表示されるようになりました。
- 濃度を表示する ”NCA data” プロットが追加されました。
- “SS=1” カラムを使用せずに定常状態の NCA パラメータ計算が可能になりました。
- 単位が追加されました。 IU、 mIU 、 uIU 、 GBq 、MBq、 kBq 、 Bq 、dL、 mgEq 、 ugEq 、 ngEq 、 pgEq 、 fg 。
- 投与量の情報を持たないデータセットが使用可能になりました。
- “CA autoinit” が改善され、NCA のように分析式に基づいたパラメータの事前初期化が行われるようになりました。
Monolix:
- lixoftConnectors を経由してインターフェース上で以下のノンパラメトリックおよびパラメトリックブートストラップ機能が使用できるようになりました。
- カテゴリ共変量に基づく層別リサンプリング
- カスタム信頼区間レベル、サンプルサイズ、初期推定値の設定
- 推定結果の隣にブートストラップ信頼区間のレポート
- ブートストラップ推定値とその統計をリアルタイムに表示
- ブートストラップ推定値に対する中央値と信頼区間のリアルタイムプロットを表示
- ブートストラップ推定値と目的関数(OFV) の分布プロット
- ブートストラップ実行の保存およびロード
- ブートストラップ実行の一時停止、再開、追加、修正
- 収束に失敗したブートストラップ実行の置換、フィルタリング
- “Shrinkage” の計算が分散ではなく標準偏差に基づいて行われるようになりました。
- “Shrinkage” が、”INDIV.PARAM” 内のサマリー、”Distribution of the standardized random effects” のプロットに表示され、デフォルトレポートの母集団推定テーブルに含まれるようになりました。
- ユーザーインターフェースでさまざまなカテゴリ共変量モダリティの母集団パラメータの典型的な値を表示するオプションが追加されました。
- 母集団パラメータ推定時に 95% 信頼区間が計算されるようになりました。
- モデルまたはデータを変更した後でも、以前に推定されたパラメータに対して “use last estimates” を使用できるようになりました。
- 高度な非線形変換と高い RSE の近似である Jacobian approximation の代わりに、対数正規パラメータの正確な式とロジットとプロビットの数値積分を使用して、ガウス領域から非ガウス領域への RSE の変換が強化されました。
- フィッシャー情報行列の計算に使用される ODE(常微分方程式)ソルバーの許容誤差が減少したことによりノンスティッフ ODE ソルバー使用時の標準誤差計算を改善されました。
- MCMC 設定の最適化により、母集団パラメータの推定が高速化されました。
- EBE が実行されていない状態で線形化によって標準誤差または尤度を計算するときに警告(EBEがない場合、Linearization method では、SAEM で得られた最後の推定値が使用される)が表示されるようになりました。
Sycomore:
- 樹形図をSVG画像としてエクスポートする機能が追加されました。
- MonolixプロジェクトをSycomoreにエクスポートできるようになりました。
Simulx:
- 検定力 (反復実行に対する成功率) の 95% 信頼区間が報告されるようになりました。
- Monolix または PKanalix から未使用の共変量をインポートするオプション(モデル内の共変量ではなく体重に基づいた治療を定義するため)。
- リグレッサーを分布として定義するオプションが追加されました。例えば、個々の PK パラメータをリグレッサーとして持つ PD モデルからシミュレーションする場合、PK パラメータは分布からサンプリングされます。
- すべてのパラメータを記述する対数正規分布と個人間の変動を含むモデルに [INDIVIDUAL] ブロックを自動的に追加するボタンが実装されました。
- NaNのレポート( NaNを持つシミュレートされた個人の割合) が改善されました。
- 出力分布プロットに中央値のみを表示するトグルが追加されました。
Reporting:
- プロジェクトファイルパスに新しいキーワードが追加されました。
- Monolixのデフォルトレポートの表スタイルが改善されました。
Lixoft Connectors / Command Line:
- コマンドラインからクラスター上で並列化された収束評価を実行できるようになりました。
- 構成ファイルを使用してコマンドラインで実行されるモデル構築のすべての設定を指定できるようになりました。
- MonolixおよびPKanalix connectorsのドキュメント強化により、多くのガイダンスと例が提供されるようになりました。
- 新しい関数 ”printSimulationSetup ( )” が追加され、シミュレーション用に設定されているすべてを表示します。 “printOutcomesEndpoints ()” は、定義されたすべてのアウトカムとエンドポイントを表示します。
- lixoftConnectorsとMonolixSuiteのバージョンが一致しない場合に警告が表示されるようになりました。
- “importMonolixProject ( )” が lixoftConnectors から削除されました。
バグフィックス、ユーザービリティの向上
Installation / Licenses:
- Monolixのライセンスがない場合、 Pkanalix または Simulx 用の validationSuite をインターフェースで実行できませんでした。
- lixoftConnectors を使用するためにライセンスを要求するポップアップウィンドウが表示された際にライセンスを入力せずにウィンドウを閉じると、R がクラッシュすることがありました。
- temp ディレクトリ内の lixoft フォルダーがインストール後も削除されませんでした。
General Project Management:
- モデル構築と収束評価の結果フォルダーが「名前を付けて保存」でコピーされませんでした。
General Display:
- 「高 dpi スケーリング」設定が削除されました (Qt 6 バージョンでは非推奨)。
- デフォルトで「disable- gpu 」を追加され .shおよび .bat ファイルを使用してMonolixSuiteアプリを起動し、GUI の問題を防ぎます。
- 小さなスクリーンでの一部のモデルライブラリのモデルのリストの表示について修正されました。
- デモにおける検索フィールドの可視性が強化されました。
- テーブルの表示設定を変更で、無効な結果を含むテーブルが表示されなくなりました。
- 有効数字を追加するときに列ヘッダーの幅が正しく調整されませんでした。
- Mac でのアイコンの解像度を修正しました。
- Monolixで解析実行済みのプロジェクトを解析実行前のプロジェクトに上書きしても、結果フォルダーから “PopulationParameters.txt”、”predictions.txt”、”summary.txt” が削除されませんでした。
Plots – Global:
- プロット設定と環境設定が、タスクの実行後、またはデータやモデルの変更後も保持されるようになりました。
- [Observed data] 環境設定がエラーバーのラベルに適切に適用されていませんでした。
- [Observed data] Observed data プロットにおける実測数と投与量の統計計算の精度が向上しました。プロットに表示されている被験者のみで計算されるようになり、有効桁数が増えました。
- [Observed data] “Mean”が未選択の場合 ”Merged split” オプションが適切に機能しませんでした。
- ID に打ち切りデータのみが含まれている場合、 PKanalixまたはMonolixで “Stratify” の ”Selection” パネルで ID 間を移動するときにフリーズおよびシャットダウンが発生しました。
- [Observed data / Individual output TTE] 事象発生までの時間データセット内の少なくとも 1 人の個体が同時に2つの実測値 (0の場合も含む) を持っている場合、生存推定値 (カプランマイヤー曲線)は、右打ち切りイベント (ドロップアウト)を考慮していませんでした。
- [Observed data / Individual output TTE] データセット内の最初の時間 (通常は0時) に発生したイベントが、カプランマイヤー曲線から欠落していました。
- [Observed data] PKanalixでは、occationの場合の被験者の合計数が適切に計算されておらず、Subject-occasion の合計数と一致していませんでした。
- [VPC / Output distribution TTE] 右打ち切りイベントでは、最後の打ち切り間隔中にターンブル推定量が適切に計算されない場合がありました。アルゴリズムの停止基準が 1e-4 ではなく 1e-6 に設定され、最大反復回数は 200 から 1000 になりました。
- プロジェクトのリロード後に、いくつかの共変量から結合された層別グループの色を変更することはできませんでした。
- ヒストグラムの ”Bar stroke” のカスタムカラーの設定が機能しませんでした。
Reporting – Global:
- プロジェクトファイルパスに 168 文字を超える文字が含まれている場合、Windows でレポートの生成に失敗することがありました。
- プレースホルダーに無効な設定値が書き込まれた場合、レポートの生成がフリーズしていました。
- “bivariate data viewer” の軸が変更されていた場合 (どの観測値をどの軸に配置するかを選択するため)、デフォルトのレポート生成がフリーズすることがありました。
Data Set / Data Formatting:
- censoring tags におけるスペースとカンマの使用が改善されました。
- Data Formatting で列を並べ替えると、ヘッダーとは別の行が青になりました。
- Data Formatting で、並べ替え中にヘッダー行が最前面に表示されませんでした。
- Data Formatting からの外部処理ファイル内の無視された列に関する警告メッセージが改善されました。
Data Set / Data:
- covariate modality names にダブルクオーテーションが含まれているプロジェクトのリロードに問題がありました。
- 特定のケースでは、複数の追加された共変量のヘッダータイプ順序に誤りがありました。
- リグレッサー列を使用してデータ編集をキャンセルすると、無効なエラーメッセージが表示されました。
- 列のタグ付けを LIMIT から IGNORE に変更してキャンセルすると、エラーが発生しました。
- 共変量の定義が欠落している場合に表示される警告内の行番号が正しくありませんでした。
- TIME 列が定義されていない場合の警告の視認性が向上しました。
- 「同じ ID に対して同時に 2 つの異なるリグレッサー値」の場合、適切に検出されない場合がありました。このケースのプロジェクトをSimulxにインポートすると、リグレッサー要素は作成されず、エラーメッセージも表示されませんでした。
Datxplore:
- DatxploreプロジェクトをMonolixにエクスポートした後、”Filters” タブと “Data Formatting” タブが空になっていました。
- Monolixからインポートされた未保存のDatxploreプロジェクトの observation 列を変更するときにエラーが発生していました。
- 定数共変量を含むPKanalixまたはMonolixプロジェクトをインポートするとクラッシュが発生しました。
PKanalix / Tasks:
- [Check lambda_z ] lambda_z回帰における null 濃度の処理が改善されました。選択されたルールが固定数のポイントを使用する場合、null 濃度は無視されるようになりました。
- [Check lambda_z ] ID 名に「#」が含まれている場合、 “Check lambda_z” プロットでの表示に問題がありました。
- [Check lambda_z ] 多数の個体を使用した “Check lambda_z” プロットのパフォーマンスが向上しました。
- [NCA] BLQ サンプルのみを持つ被験者は、ユーザーが選択した ”BLQ method before Tmax” に従って処理されませんでした。
- 外挿濃度が小さい場合の AUC_TAU、Partial AUC の計算の不正確さが解決されました。
- [NCA] 重複する時間間隔を持つ ”Partial AUC” が誤って計算されました。
- [NCA] “% extrapolated AUC” 許容基準が、”AUCINF_pred” のみではなく、”AUCINF_obs” または “AUCINF_pred” に基づいて使用できるようになりました。
- 極近い時間の2つの “Partial AUC” を追加すると、時間の丸めが原因で、一部の AUC が欠落することがありました。“Partial AUC” のパラメータ名は有効数字 12 桁で四捨五入され、複数回存在することができません。
- [NCA] NCA パラメータのエイリアスを R および R で生成されたプロットでも使用できるようになりました。
- [NCA] “Partial AUC” など、多くの NCA パラメータを含むプロジェクトをロードするときのパフォーマンスが向上しました。
- [NCA] “NCA summary table” を共変量によって分割し、フィルター処理によりモダリティの一部のパラメータがテーブルに表示させていないプロジェクトで NCA を再度実行するとクラッシュが発生し、プロジェクトを保存するとエラーが発生していました。
- [BE] GUI 上の生物学的同等性表の値が、常に 6 桁ではなく、「桁数」設定に従って丸められるようになりました。
- [CA] 単位のスケーリング係数を持つプロジェクトをMonolixにエクスポートした後、スケーリング係数が CA 予測に誤って適用されていました。
PKanalix / Reporting:
- PKanalixによって生成されたデフォルトのレポートでは、観測データのプロットが誤った順序で表示されていました。
Monolix / Model & Tasks:
- [Tasks] “Shrinkage” は、(たとえば、共変量効果のない対数正規分布パラメータの場合)「log(mean( psi_i ))-log( psi_pop )」の標準偏差を使用して計算されていましたが、代わりにeta_i_meanの標準偏差を使用するようになりました。
- [Structural Model] モデル内で濃度キーワードを使用して容積を持たないコンパートメントを定義することができなくなりました。
- [Structural Model] データと互換性のないモデルを設定することができ、動作を妨げずエラーが発生していました。繰り返しイベントデータセットを使用して”single event TTE model” を設定すると、クラッシュが発生する可能性がありました。
- [Structural Model] 2023R1 TGIライブラリにおいて、構文エラーのため、飽和のある ”Ribba” および “two population” モデルをロードできませんでした。
- [Check initial estimates] “Initial estimates” で “fixed” に設定されたパラメータについては、 GUI に表示される値が変わらない場合でも、 autoinitによって値が最適化されていました。
- [Check initial estimates] データセットに変更を加えずに再度 “ACCEPT” した後に Check initial estimates” を開くとクラッシュが発生しました。
- [Statistical Model] カテゴリ共変量のモダリティは、データセットのフィルタリングによって一部が削除された場合、統計モデルで適切に更新されませんでした。
- [Scenario] リンクされたタスクを実行した後、タスクの結果が削除される場合に警告が追加されました。
- [Scenario] プロジェクト設定と一致しないプロットの生成を避けるために ”PLOTS” タスクを無効にしても、”Number of simulations” の設定を変更すると、有効になってしまいました。
- [Convergence Assessment] Linux マシンで収束評価を実行した後、プロジェクトが Windows マシンで再度開かれず、“is not a valid assessment type” (有効な評価タイプではありません) というエラーが表示されていました。 Linux 上で実行された収束評価の実行が Windows に正しく読み込まれるようになりました。
- [Model Building] “Model building initialization” において、SAMBA をクリックした後、ランダム効果のない変数が COSSAC および SCM に対して再度有効になりませんでした。
- [Model Building] “Model buliding results” の “iteration” の横にある ”Load” ボタンを押すことにより、Export せずにプロジェクトをロードできるようになりました。
- [Model Building] SCM と “likelihood ratio test (LRT)” を使用する際、追加された2つの共変量がどちらも p 値が非常に低く、ほぼゼロと見なされる場合、より強い対数尤度の改善をもたらす側の共変量ではなく、最初にテストされた共変量が選択されました。
- [Model Building] “likelihood ratio test (LRT)” を使用して、2 カテゴリを超えるカテゴリ共変量を考慮する場合、推定する追加パラメータ (ベータ) の数を考慮する代わりに常に自由度は 1 と見なされていました。
- 線形 ode ソルバー ( odeType =linear で使用) は削除されました。
Monolix / Plots:
- [Observed data] Monolixでは、吸収段階を捕捉しやすくするために、”Number of data per bin” のデフォルトの最小データ数は 10 ではなく 5 に設定されています。
- [Individual fits] Plot の生成後に実測値に基づいて追加の共変量を生成し、それを使用して ”individual fits” のプロットを並べ替えると、クラッシュが発生しました。
- [Individual fits] “Poplulation Fits” のプロット設定において、典型的な共変量または個々の共変量に関するプリファレンス名がより明確になるように変更されました。また、標準化されたランダム効果の分布の理論的な中央値も明確になりました。
- [Individual fits] Occasion が重複していない個人が1 つの機会で実測値が欠落している場合にエラーが発生しました。
- [Observations vs Predictions] 複数の実測 ID がある場合、1つのIDの誤差モデルを使用して他のID の“90% prediction interval” や “outlier proportion” が計算されていました。
- [Observations vs Predictions] 打ち切りデータがある場合、実測値と母集団予測のプロット内のシミュレーションされた打ち切りサンプルは、推定されている場合は常に条件付きモードに基づき、それ以外の場合は条件付き平均に基づくようになりました。さらに、プロット内の列 ”Y_simBlq_popPred” が削除されました。
- [VPC charts data] チャートデータのエクスポート時に、エクスポートされた VPC シミュレーション(y1_simulations.txt)ファイルが削除されました。
- [VPC TTE] Time-to-event(TTE) VPC のデフォルトの y 軸制限が常に [0,1] になりました。
- [VPC] 軸の制限が変更された場合、”Prediction Interval” が正しく適応されませんでした。
- [VPC] プロットシミュレーションは、実行後またはロード後に異なる乱数ジェネレーターの初期化を使用して生成されました。
- [VPC] VPC で “corrected predictions” オプションが選択されている場合、パーセンタイルは修正されましたが、実測値は修正されませんでした。
- [VPC] カテゴリ名に特殊文字を含む共変量によって VPC を分割した場合、外れ値領域は予測区間の中央から経験的パーセンタイルまで描画されていました。
- [Correlations between random effects] エクスポートされたチャートデータから、相関のないランダム効果が抜けていました。
Monolix / Reporting:
- レポートの生成時に ”Corrected Prediction” が考慮されませんでした。
- 結果のないレポートを生成することが可能であり、無効な結果を含むレポートを生成すると、 PKanalixの場合と同様にエラーが発生していました。
- レポートの生成中に、無効な “conditional mean results” は検出されませんでした。
Sycomore:
- 選択/選択解除時にディレクトリのリストがリセットされる問題を修正しました。
Simulx:
- [Import / Export] Simulx プロジェクトを Monolix にエクスポートする際、構造モデル input ={ } 行で個々のパラメータが複数行にリストされている場合、エラーが発生しました。
- [Import / Export] MonolixからSimulxへのエクスポート中に、大文字と小文字が異なるパラメータ (例: 「Par」と「par」) は、同一のパラメータと見なされていました。
- [Model] 解析解を用いたモデルにおいて、定数の回帰子のみに依存する変数がある場合、Occasionの変更時に解析解の計算に問題がありました。
- [Model] 不完全な ”INDIVIDUAL” ブロックを含むモデルを適用するとクラッシュが発生していました。
- [Simulation] occ 列を持つ外部ファイル経由で定義された 1 つまたは複数のシミュレーション要素でタイプ ”common” の Occasion が使用されると、クラッシュが発生していました。
- [Definition] 外部ファイルの要素が一行で表示されていた場合、”View” で id 列を省略して表示していました。
- [Definition] リグレッサー値が多すぎる場合、手動でリグレッサー値を表示、追加することができませんでした。
- [Definition] ID 列を含む Population パラメータに外部ファイルを使用するとクラッシュが発生していましたがエラーが報告されるようになりました。
- [Results] Simulx2023R1 では、Exploration タブの出力ファイルのエクスポートが機能しませんでした。
- [Results] “Export simulated data” ポップアップウィンドウで「キャンセル」をクリックしても、シミュレートされたデータはデフォルトの場所にエクスポートされていました。
- [Plots] STRATIFYタブの表示に非常に長い時間がかかることがありましたが、改善されました。
- [Plots] “Legend” での表示が ”Observed data” から “Simulation data” に変更されました。
Lixoft Connectors – Global:
- 出力コネクタの形式が調整されました。「id」は常に小文字になり、id タイプはSimulxでは数値、 Monolixでは文字として扱われます。”rep” は数値、”group” は係数、 “original_id” は文字として扱われます。また、数値列は、 NaN が含まれている場合でも数値のまま扱われます。 “getCorrelationOfEstimates ()”、 “getCAParameterStatistics ()”、および ”getNCAParameterStatistics ()” について、 data.frame内のリストの問題が修正されました。 “getSimulationResults ( )” からの処理ウォッシュアウトは、文字 TRUE または FALSE ではなく、常に数値 0 または 1 になります。
- “setData ( )” または “newProject ()” では、 “observationTypes” がオプションになり、デフォルトは Continuous です。列タイプを定義する構文が簡略化され、無視する列を指定する必要がなくなりました。
- その他、プロット コネクタのさまざまなバグ修正。
Lixoft Connectors – PKanalix:
- コネクタによってテーブルおよびプロットとして返された NCA 結果は、パラメータエイリアスを使用していませんでした。
- NCA パラメータエイリアスの設定が “setPreferences ( )” によって認識されませんでした。
- “setNCAResultsStratification ( )” を数回使用すると、クラッシュが発生していました。
- “setNCAResultsStratification ( )” の受け入れ基準によるフィルタリングでは、 flag = 1 の ID ではなく、flag = 0 の ID が選択されていました。
- “getNCASettings ( )” によって返された計算パラメータのリストに、Partial AUC パラメータがありませんでした。
- 新しいプロジェクトを次々とロードした後、 “getNCAData ( )” の結果が適切に更新されないことがありました。
Lixoft Connectors – Monolix:
- TTE データと共変量で分割された場合、 “plotVpc ( )” は正しくありませんでした。
- “LotVpc ( )” で表示される赤い領域は対数スケールで正しくありませんでした。
- “runModelBuilding ( )” 設定を使用すると、R 4.2 では警告が発生し、R 4.3 ではエラーが発生していました。
- IOV の場合、 “getSimulatedRandomEffects ( )” は、合計だけではなく、ID レベルと OCC レベルでサンプリングされたランダム効果を返すようになりました。
- “newProject ( )” ではマッピング引数が考慮されませんでした。
- “parameters” 引数が “getFixedEffectsByAutoInit ( )” から削除されました。
- “setPopulationParameterInformation ( )” を使用するとクラッシュが発生していましたが、現在はエラーが返されるようになりました。
Lixoft Connectors – Simulx:
- “getSimulationResults ( )” の動作が改善され、引数として “ID” または “replicate” のリストを与えることができるようになりました。
- シミュレーショングループのないプロジェクトで “setAddLines ( )” を使用すると、クラッシュが発生していました。
- 分布が存在する場合、 “getPopulationElements ( )” と “getRegressorElements ()” の出力形式が変更され、 “lowerLimit” と ”upperLimit” の2 つの列になりました。
- Interval が 100 を超える場合、 “defineOutputElement ( )” を使用すると、エラーが発生していました。