Monolix Suite 2021R2 リリースノート
2022年8月
今回のリリースでは、以下のバグフィックスが行われています。
Data set
- データセットで ID が順序付けられていない場合、occasion index の解釈が正しくありませんでした。
- データセットへのフィルター適用後、追加される ADDL または SS の投与量ラインが、誤って (同じ時間値で) 複製されていました。
- 重複する occasion 間のウォッシュアウトは、初回投与または初回観測時に追加されるのではなく、初回投与時に追加されていました。
- 見つかった行が一意でない場合、データフィルタリング後にクラッシュする問題が発生していました。
- "ignored observation" 列が occasion のすべてのデータを無視したときにクラッシュする問題が発生していました。
- 列ヘッダーが "line" の場合、フィルタリングすることができませんでした。
Global interface
- Linux 版では、テンキー入力が機能していませんでした。
- 変更が保存されていないプロジェクトの終了時、ポップアップウィンドウで "Save and quit" を選択した後、ファイルブラウザウィンドウで "Cancel" をクリックするとアプリケーションが終了していました。
(Demo プロジェクトの場合は変更できないので、"Project" → "Quit" をクリックするとポップアップウィンドウは表示されずにアプリケーションが終了します)
Monolix
- ODE ソルバーの速度低下を修正しました。たくさんの投与量またはリグレッサーの場合、2020R1 バージョンと比較して最大 20% の速度低下になる可能性がありました。
- 実行終了時にプロットが自動的にエクスポートされる場合、"Individual fits" プロットのエクスポートが滞る問題が発生していました。
- 結果のあるプロジェクトのリロード後、EBE タスクのみを実行した場合、時々クラッシュする問題が発生していました。
- "enable maximum iterations limit" が無効になっている場合、プロジェクト読み込み時に、条件付き分布の設定における "interval length" のチェックが誤って適用されていました。
- 残差プロットの分布において、CDF が選択されていない場合、理論上の分布線 (黒色破線) が png に保存されませんでした。
- IS による RSE がすでに存在し、線形化タスクによる RSE が失敗した場合でも、線形化による RSE が、IS による RSE の列に表示されていました。
- 打ち切りデータの場合、プロットにカーソルを合わせると、個々のすべてのプロットの強調表示が不完全な場合がありました。
- TTE データの VPC シミュレーションにおいて、同じ個体が数回生成されて、予測区間がスムーズではありませんでした。これは、個体間のばらつきがない場合に特に顕著にみられていました。
- 実測データプロットにおいて、"stacked" と表示されたカテゴリデータまたはカウントデータがサブプロットに分割された場合、y 軸目盛りと色の凡例が正しくありませんでした。
- 実測データプロットにおいて、"stacked" と表示されたカテゴリデータまたはカウントデータがサブプロットに分割された場合、プロットの色が正しくありませんでした。
- フォントサイズが 125 % を超えても、Initial Estimates タブのスクロールバーが表示されるようになりました。
- 共変量により分割した後の "merge" ボタンは、分割グループを変更した後、正しくリセットされていませんでした。
- bsmm 出力で計算しようとしたときのエラーメッセージが改良されました。
- mlxtran ファイルを直接変更することによって if/else ステートメントを使用した共変量変換を実装すると、保存後のロード時にエラーが発生していました。
Simulx
- 共変量が存在しない場合、"stratify" タブが表示されておらず、シミュレーショングループのサブプロットの並べ替えができませんでした。
- 3 つの条件 (データセットが exploration に存在する。データセットとシミュレーションの occasion 構造が異なる。id と occ ではなく、id によって計算された結果である。) が満たされた場合、結果/エンドポイントの計算がクラッシュする問題が発生していました。
- Exploration タブにおいて、黄色などの見にくい色を回避するように、治療グループのカラーパレットが更新されました。
- Result タブにおいて、以前のシミュレーション結果が表示されるのではなく、結果が更新されるまで "loading icon" が表示されるようになりました。
- 外部ファイルから母集団パラメータ要素を作成する場合、行はファイルと同じ順序で保持されるようになりました。
- Difinition タブで定義された要素の "view" をクリックした時、表示時間の短縮目的でテーブルが省略表示された場合、テーブルの下に省略を通知するメッセージが表示されるようになりました。
- 特殊文字を含む文字列を使用する "manual" タイプのカテゴリカル共変量要素を持つプロジェクトを、リロードすることができませんでした。
- EQUATION ブロックを介して定義された相関パラメータを持つユーザー定義モデルは、2021R1 でサポートされなくなりました (2020 版ではサポートされていました)。
- MacOS 版において、出力分布プロットの分割時にクラッシュする問題が発生していました。
- MacOS 版において、"outcome & endpoint" ウィンドウをクリックすると、"simulation" ウィンドウが消える問題が発生していました。
PKanalix
- データセットフィルタリングを適用した後、線形 BE モデルの要因リストが正しく更新されていませんでした。
- occasion における CA 計算結果が、他の occasion の存在に影響されていました。
- "BE" 列でパラメータを選択せずにプロジェクトをリロードすると、BE 列にデフォルトパラメータが表示されていました。
- プロット設定を変更した後にプロジェクトを保存すると、エクスポートされたプロットが削除されませんでした。
- プロジェクト設定における “result folder” がデフォルト値でない場合、正しくリロードされませんでした。
Symocore
- Comparison タブにおいて、"-0.xxx" 形式のパラメータ値がテーブルに正しく表示されていませんでした。
lixoftConnectors (R package)
- getFixedEffectsByAutoInit() は、GUI の "autoinit" と同じ桁数を返すようになりました。
- obsUnusedColor="colored" である plotNCAIndividualFits() および colorGroup は、すべてのドットを着色していませんでした。
- setProjectSettings() において、Simulx の引数 "userfilesnexttoproject=T" と、PKanalix の引数 "datanexttoproject=T" が正しく認識されていませんでした。
- getPopulationElements() において、mlx_PopUncertainLin と mlx_PopUncertainSA が存在する場合は、それらのデータを実行後に返すようになりました。
- loadProject() は、lixoftConnectors の初期化中に、どのソフトウェアが示されたかに応じてファイル拡張子をチェックするようになりました。
- plotRandomEffectsCorrelations() において、IOV の場合、GUI のように表示するための変動レベルを選べるようになりました。
- setGroupElement() において、禁止要素の組み合わせを使用した場合、エラーメッセージが表示されるようになりました。
- getSimulationResults() において、結果のサブセットのみを要求するための 2 つの引数 ("id", "rep") が追加されました。これは、結果データが大きすぎることにより、1 回の呼び出しで R に送信できない場合に有用です。
- 投与しない occasion の場合、getTreatmentsInformation() や、plotObservedData() などの occasion を使用する関数において、"subscript out of bounds" エラーが発生していました。
Validation Suite
- 生物学的同等性および注入+定常状態に関するデモプロジェクトが、PKanalix のバリデーションに追加されました。