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GastroPlus® オプションモジュール
Metabolism & Transporter

吸収シミュレーションに、小腸、肝臓、PBPK 組織に CYP やトランスポーターの影響を加えることを可能にします。非線形性を示す化合物も対象とするため、より精密なシミュレーションを実現します。
クリアランス予測を行うためには、 GastroPlus® あるいは ADMET Predictor® の、Metabolism モジュールに関するライセンスが必要となります。


概 要

GastroPlus® 本体では、クリアランスとして、初回通過効果(FPE%)のみを考慮した吸収シミュレーションとなります。この場合、FPE% は一定のままですが、生体内では、投与量や投与速度の違いにより変化します。FPE% 一定でも良い結果を示す化合物もありますが、飽和の過程を考慮することにより精度が向上します。
このモジュールにより、肝臓と小腸での飽和代謝や influx と efflux による飽和担体輸送を反映させることができます。さらに、PBPK モジュールを組み合わせることで、薬物の各組織での吸収分布に飽和代謝や担体輸送を加えた、より生体に近い吸収シミュレーションが可能となります。

機 能

小腸、肝臓、PBPK 組織における代謝や担体輸送(influx や efflux)のミカエリス-メンテン速度を計算します。代表的な CYP、UGT、トランスポーターの、消化管各部位での発現分布量は、デフォルトで設定されています。in vitro 実験での Km、Vmaxin vivo の値に変換するツールも搭載されています。また、代謝物の生成を経時的に追うことができます。(代謝物トラッキング)

投与量に対し吸収が非線形性を示すことで知られる Midazolam の、経口投与量 15mg(左)と 30mg でのヒト吸収シミュレーションの結果(□は実測値、実線が予測)。パラメーターとして、ADMET Predictor® モジュールからの予測値と肝ミクロゾームでの in vitro の実測値(文献値)のみを用いた。かなり高い精度であることがわかる。

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