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GastroPlus® オプションモジュール
Additional Dosage Routes

GastroPlus® での基本的な投与ルートは、経口および静脈投与ですが、このモジュールの追加により、眼投与、経肺投与、経皮/皮下投与、口腔内投与、筋肉内投与および関節内投与の体内動態シミュレーションが可能となります。


概 要

メカニスティックな生理学ベースのモデルでシミュレーションを行います。ユーザー独自の生理学モデルを用いることも可能です。GastroPlus® 本体との連携により、薬物が全身系に移行した際の分布や消失を予測することも可能です。

機 能

眼モデル (Ocular Model)

各眼組織の非線形の代謝や輸送を反映できます。またChoroid-RPEとIris-Ciliary Bodyでは、メラミン結合やメラノソームとラッピングのオプションが用意されています。生理学モデルとして、ヒト、サル、ウサギのモデルが用意されています。

以下の投与法に対応しています:

眼のコンパートメントモデル: Pre-corneaから開始し、各コンパートメントへ移動する。全身系移行後は、ACATモデルでの計算となる。各コンパートメントはパラメータの変更が可能。

肺モデル (Pulmonary Model)

各肺組織の非線形の代謝や輸送を反映できます。肺生理学モデルには年齢スケーリング機能が組み込まれています。ヒト、イヌ、ラット、マウスの生理学モデルが用意され、経鼻および吸入に対応しています。

以下の投与法に対応しています:

このモデルには、API とキャリアーの両方の動態を計算する ICRP66 動態モデル(Smith et al., 1999, LUDEP)を含んでいます。
加えて、下記のシミュレーションも可能です。

肺のコンパートメントモデル: Extra-thoracic から開始し、各組織へ移動。全身系移行後は、ACAT モデルでの計算となる。各コンパートメントはパラメータ変更が可能。

経皮/皮下モデル (Dermal/Subcutaneous Model)

角質、皮脂、真皮、脂質、皮下、髪脂質、毛根のコンパートメントから成るモデルです。皮下組織も考慮されています。

以下が PBPK モデルの概略図になります。

皮膚のコンパートメントモデル:

このモデルでは、幅広い投与形態で特定の部位でのシミュレーションが可能です。

口腔内モデル (Oral Cavity Delivery Model)

頬、歯茎、口蓋、舌付け根、舌下、口底部のコンパートメントから成るモデルです。皮下組織も考慮されています。以下は、PBPK モデルの概略図です。

口腔内投与のコンパートメントモデル:

各種投与形態でのシミュレーションが可能です。

以下のプロセスがモデル化されています。

関節内投与モデル (Intra-Articular Delivery Model)

滑液, 軟骨, 滑膜(内膜層と内膜下層)のコンパートメントから成るモデルであり、関節への注射剤投与後の軟骨及び滑膜組織への拡散を予測します。ヒト、サル、イヌ、ラット及びマウスの生理学モデルが搭載されています。
また、デフォルトは膝関節モデルですが、軟骨、体積、膜のパラメータ変更により、他の関節モデルを作成することも可能です。

以下の投与法に対応しています:

筋肉内投与モデル(Intramuscular Injection Delivery Model)

注射部位を単一コンパートメントとして表し、製剤の筋肉内への投与をシミュレーションします。また、任意のタンパク質に対する薬物の結合や局所クリアランス、リンパ液や全身循環への輸送も考慮されています。

以下の投与法に対応しています: 以下の生理学モデル及び筋肉モデルに対応しています:

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