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Reprise License Manager インストールと設定


ユーザー PC との通信


クライアントPC での設定

エンドユーザーの PC にライセンスされたアプリケーションソフトウエアをインストールしてください。

Simulations Plus ソフトウエアを初めて PC で実行すると、ライセンスの場所を尋ねられます。以下は、ADMET Predictor® 13 での例です。
ここでの「ライセンスの場所」は、"ポート番号@IPアドレス" で指定されます。

ここで図中の上部のフィールドに、設定が完了しているライセンスサーバーの場所を入力する必要があります (サーバーのアクティベーションキーは入力しないでください)。また、下のフィールドはここでは使用しません。

ライセンスサーバーは、2 つのポートでライセンス要求を聞き入れます。そのため、ユーザーの PC は、これら両ポートで TCP 経由による通信が可能である必要があります。

ひとつ目のポートは ライセンスサーバーのポート です。これはデフォルトではポート番号 5053 であり、RLM サーバーフォルダーに置かれたデバッグログ(C:\Program Files\Reprise License Server\debug.log) で確認できます。

ふたつ目のポートは ISV サーバーのポートです。デフォルトでは、ライセンスサーバーを再起動するたびに ISV サーバーのポートが変わります。利用可能な(使用されていない)すべての一時ポートからランダムに選択されます。ライセンスサーバーが再起動されるたびに、ポート番号(通常は 49152~65535 の範囲)が変更されます。再起動のたびに、デバッグログに ISV サーバーのポート番号が表示されます。

Web ポータルで ISV サーバーのポート番号を確認することもできます。

ユーザーがライセンスをチェックアウトするには、エンドユーザーとライセンスサーバー間のファイアウォールまたはその他のレイヤーで、ライセンスサーバー ポート (5053) と ISV サーバー ポート (可変) の両方が開いている必要があります。

エンド ユーザーがライセンスサーバーと同じネットワークセグメント (直接または VPN 経由) 上にいて、ファイアウォールやその他のレイヤーによってポートがブロックされていない場合は、通常はデフォルトのポート設定で問題なく動作します。

ユーザーが同じセグメント上に存在せず、ファイアウォールやその他のレイヤーでこれらのポートを開く必要がある場合、再起動のたびに ISV サーバーポートが変更されると、ポートベースのファイアウォール ルールに問題が生じる可能性があります。

この場合は、次のいずれかになります。
1) rlm.exe が任意のTCPポートで通信できるようにプログラムベースのルールを設定する、または
2) ISV サーバー ポートを固定値に設定し、ポートベースのルールを使用して両方のポートを開きます。


プログラムベースのルール

ライセンスサーバー rlm.exe の TCP 入出力を許可するプログラムベースのルールを設定します。Windows Defender のこの手順を、例として示します。 (リモート管理を許可しない場合は、Web ポータル ポート 5054 をブロックするための追加ルールが必要となります。)

ポートベースのルール

ISV を安定した利用可能なポートに設定します (通常は 5055 が好ましい)。

次に、ファイアウォールやその他のレイヤーで、ポート 5053 と選択した ISV サーバーポートをTCP受信用に開きます(送信は通常デフォルトで有効です)。Windows Defenderでのこの手順は例として示されています。

(Web ポータル ポート 5054 は通常は開かれませんが、リモート管理を許可する場合は開かれます。)

ポートベースのルールを設定する場合は、各ライセンスファイル(*.lic )の ISV 行を追加または編集して、ISV サーバーのポートを設定する必要があります。この例では、lixoft サーバーの ISV サーバーポートを 5055 に設定しています。

.lic ファイルを編集し、RLM サーバーフォルダーに保存したら、ウェブポータルに戻ります。[Shutdown All Servers] ボタンをクリックします。シャットダウンが完了するまで待ってから、[Reread / Restart All Servers] ボタンをクリックします。これにより、ライセンスサーバーが再起動し、ISV サーバーも新しいポート番号で再起動されます。新しい ISV サーバーポートはデバッグログで確認できます。

Web ポータルで新しい ISV サーバー ポートを確認することもできます。


エンドユーザーとライセンスサーバー間のファイアウォールやその他のレイヤーにルールを設定します。ライセンスサーバーを AWS、Azure、またはその他の VDI(Virtual Desktop Infrastructure)サービスでホストしている場合は、VDI サービスのコントロールパネルで追加のルールを設定する必要がある場合があります。 エンドユーザーが 2 つのポート (ライセンスサーバー ポートと ISV サーバー ポート) にアクセスできていれば、ユーザーのアプリケーションソフトウエアはライセンスをチェックアウトして実行できるはずです。

アプリの起動時に、ユーザーは次の形式を使用してライセンスサーバーの場所を入力する必要があります。

<ライセンスサーバーのポート番号>@<ライセンスサーバー名または IP アドレス>

例えば、5053@192.168.1.123

※ サーバー名を用いて上手く接続できない場合は、IP アドレスで試してみてください


OK ボタンをクリックして続行すると、ソフトウエアはライセンスをチェックアウトして起動されます。

ユーザーの PC では、ソフトウエアのヘルプドロップダウンを使用してチェックアウトを確認できます。ADMET Predictor での例を示します。

RLM ウェブポータルでもチェックアウトを確認できます。この例では、計算実行後にチェックアウトされた複数の ADMET Predictor ライセンスの 1 シートが表示されています(ADMET Predictor は起動時ではなく計算時にライセンスがチェックアウトされます)。また、どのユーザーがライセンスをチェックアウトしたかも表示されます。

ソフトウエアがライセンスを正常にチェックアウトして実行されない場合は、上記の各手順を確認してください。

次のステップでは、エンドユーザーの PC で PowerShell ISE を使用して通信し、ライセンスサーバーの各ポートとの通信を個別に検証します。

PowerShell ISE では、以下のコマンドを使用します (ライセンスサーバーのポート番号と IP アドレスを置き換えます)。

> Test-NetConnection -Port 5053 -ComputerName 172.16.23.224

> Test-NetConnection -Port 5055 -ComputerName 172.16.23.224


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