MITOsym®

MITOsym は数学モデルソフトウエアであり、DILIsymと共に提供され、ミトコンドリア機能の in vitro 実験に基づく評価の表現に焦点が当てられています。化合物誘導ミトコンドリア機能不全は、ラットまたはヒトの肝細胞を様々な濃度の実験化合物と共に培養し、その後、Seahorse Bioscience 社の XF アナライザーを用いて細胞機能を分析することによって評価されてます。結果として得られるデータには、化合物が、ベースライン酸素消費速度（OCR）、OCR 生体エネルギープロファイル、すなわち「ストレス試験」、細胞外酸性化速度（ECAR）、呼吸予備能に、どのように影響するかがよく含まれています。

Seahorse データの評価は、化合物がミトコンドリア機能不全を誘発するメカニズム（例えば、電子伝達鎖の阻害）を明らかにすることができます。MITOsym は、実験条件を再現し、同定されたメカニズムを用いた観測ミトコンドリア機能障害のシミュレーションを可能にします。パラメーターの最適化によってシミュレーション結果を実験データと整合させ、そのメカニズムのパラメーター値を特定します。その結果、in vitro 環境を反映している MITOsym のパラメーター値が、in vivo 環境を反映する対応する DILIsym パラメーター値に変換されることが可能になります。