FlexNet ライセンスサーバー設定ガイド
Flexera License Server 設定ガイド
1. 設定を始める前に
1) FlexNet ライセンスサーバーがサーバーマシンにインストールされていて、2) Simulations Plus 社製品のライセンスファイル(ここでは LicenseFile.lic とします)をすでにお持ちである必要がありますのでご確認ください。
ライセンスサーバーのインストールおよび設定の中で割り当てる 3 つのポートと、デフォルトまたは推奨される番号を以下に示します。ポート番号がすでに使用されている場合は別の番号を割り当てる必要があります。
ライセンスサーバー HTTP ポート: | 8090 |
ライセンスサーバーポート: | 27000(27000~27009の間での自動設定も可能です) |
ベンダーデーモンポート: | 49602 |
2. FlexNet ライセンスサーバーの設定
ライセンスサーバーの設定を以下の手順で行います:
- ライセンスサーバー上でウェブブラウザから FlexNet ライセンスサーバーにアクセスします:
[注意]
ライセンスサーバーマシン以外の PC からリモートでも、http://hostname:8090/ でアクセスすることは可能です (ここでの hostname はライセンスサーバーマシンのコンピューター名)。この場合、サーバー情報や稼働状態の閲覧は可能ですが、デーモンの停止や起動など利用できない機能があります。そのため、ライセンスサーバーの設定作業は、必ずライセンスサーバーマシン上で行ってください。
- FlexNet ライセンスサーバーにログインします:
画面右上にある Administration タブをクリックし、User Name と Password を入力し、Submit をクリックします。
デフォルトの User Name: admin
デフォルトの Password: admin
- ログイン後、パスワードを変更するよう指示されますので、元のパスワード (admin) と新しいパスワードを入力して、Save をクリックします。ここでは、新しいパスワードと元のパスワードが同じであっても受け付けます。
- パスワードが変更されると、以下のメッセージが表示されますので、OK をクリックします。
- 弊社からお送りしたライセンスファイルをインポートします。
画面左の一番下にある Vendor Daemon Configuration タブをクリックした後、Vendor Daemons の下にある Import License ボタン (矢印) をクリックします。
- Browse (参照) ボタンをクリックし、開いたウィンドウから、弊社からお送りしたライセンスファイル LicenseFile.lic を選び、Open (開く) をクリックします。
- ライセンスファイルへのパスが入力されますので、Import License ボタンをクリックします。
- ふたつのメッセージ、
(1) ライセンスファイルアップロードの成功
Successfully uploaded license file to licenses¥simplus¥LicenseFile.lic
(2) ベンダーデーモン設定の完了
Configured new vendor daemon, simplus
のみが黄緑色のフォントで表示されますので、OK をクリックします。
もし、下の図のように、この段階でエラーが発生した場合は、ライセンスファイル内容の間違いやその他の原因が考えられます。弊社までご連絡ください。
- simplus デーモンの Status が Up になっていることが確認できます。以下矢印の Administer をクリックし、ポート番号の割り当てへ移動します。
- 下の図のように (大きな矢印)、Use this port と書かれたラジオボタンをクリックし、値を 49602 に設定します。ポート番号がすでに使用されている場合、IT 部門の方は別の番号を選ぶかもしれませんが、ベンダーデーモンのポートは、固定で割り当ててください。ここが Use default port になっていることによるトラブルがたびたび発生しています。必ず 49602 などの固定値を指定してください。
Vendor Daemon Log の下にある Save をクリックします。次いで、ベンダーデーモンの停止と再起動を行い、変更を反映させます。Vender Daemon Activities の下にある Stop (小矢印) をクリックします。
- Administer をクリックして、ベンダーデーモンを再起動する処理を行います。
- 画面が切り替わったら、Start ボタンをクリックします。
- ベンダーデーモンの実行状態を表す Status が Starting Up になります。正しく実行されると、Status が Up の状態になるはずですが、画面は自動的に更新されません。画面左側にある、いずれかのタブ (System information タブなど) を選んで一度別のページに移動し、再度、Vendor Daemon Configuration タブを選択します (ブラウザのページ更新は使用しないでください)。その後、Status を確認します。Status が Up になっていれば問題ありません (赤下線部)。
ここで、ポート 49602(以下の赤枠)が割り当てられていることを確認します。
①ステップ12で、Start ボタンを押した直後:
②一度別のタブに移動後 Vendor Daemon Configuration タブに戻ると:
[注意]
F5 キーなどを用いてブラウザ自体のページ更新を行うと以下のような警告が表示されます。そのため、必ず「一度別のタブに移動してからこのタブページに戻る、という操作による再表示」をしてください。ページの再読み込みのためのタブ移動なので、どのタブでも構いません。また、誤ってページ更新を行い、この警告を表示させても特に問題はありません。
- 画面右上にある Dashboard リンクをクリックします。
Licenses の右下にある Concurrent アイコンをクリックして、どのモジュールがライセンスされているのかを確認します (以下の図は弊社での例)。
ライセンスされているモジュール、バージョン、使用中のライセンス数、利用可能ライセンス数、使用期限が表示されますので、表示されているライセンスがご契約内容と一致しない場合は、弊社までご連絡ください。
[注意]
ここに表示されているバージョンは、ライセンスに関するバージョンであり、ソフトウエア本体のバージョンを示しているわけではありませんので、使用するソフトウエアのバージョンと異なっていても問題はありません。
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クライアント PC からライセンスサーバーマシンにアクセスしてソフトウエアを使用する場合、ライセンスサーバーマシンの Windows ファイアウォールの設定 を行う必要があります。こちらのページ にしたがって設定してください。
※ ライセンスサーバーマシン上でのみソフトウエアを使用する場合は、この設定は不要です。
以上でライセンスサーバーの設定は終了です。クライアント PC に製品ソフトウエアがインストールされていれば、この段階で、ライセンスサーバーへのアクセスが可能となり、製品ソフトウエアを利用することができるようになります。