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FlexNet 64-bit ライセンスサーバーインストレーションガイド

基本事項

Simulations Plus 社製品を使用するためには、ライセンス管理ソフトウエアである FlexNet Publisher License Server Manager (FlexNet ライセンスサーバー) にアクセスする必要があります。ここでは、64-bit 版の FlexNet ライセンスサーバーのインストールについて説明します。

2022年11月に国内リリースされた Simulations Plus 社製品 GastroPlus® 9.8.3 のインストーラーには、64-bit 版の Flexnet Publisher 64-bit License Server Manager が同梱されており、同社の他製品(ADMET Predictor, DDDPlus, MembranePlus, etc) についても今後のリリースからライセンス管理システムとして、この 64-bit 版が含まれることになります。

これまでと同様、FlexNet 64-bit ライセンスサーバーのインストールも、管理者権限のあるユーザー で行う必要があり、インストールおよび設定で割り当てる 3 つのポートと、デフォルトまたは推奨される番号は以下に示すとおりです。ポート番号がすでに使用されている場合は別の番号を割り当てる必要があります。

ライセンスサーバー HTTP ポート:
8090
ライセンスサーバーポート:
27000 (27000~27009の間での自動設定も可能)
ベンダーデーモンポート:
49602

本ページでは、GastroPlusi® 9.8.3 のインストーラーを例に取り、FlexNet 64-bit のインストールを説明します。


製品ソフトウエアインストーラーの準備

弊社ダウンロードページ(もしくはメディア)から得られた、Simulations Plus 社製品ソフトウェアのインストーラー zip ファイル(ここでは、GP983_Install.zip)を適当な場所 (デスクトップなど) で解凍し、インストーラーを含んだフォルダー GP983_Install を生成させます。

1. 事前準備 Java Runtime のインストール

FlexNet 64-bit のインストールは、32 bit 版と大きく異なることはありませんが、64 bit 版ではインストールのために、Java Runtime が必要となり、これがインストールされていないまま、FlexNet のインストールを開始すると以下のようなメッセージが表示されます。

ここでは、エラーメッセージにあるようなダウンロードは不要で、解凍されたインストーラーフォルダー (ここでは、GP983_Install) 内に準備されていますのでそれを使用します。

上のフォルダーを開き、GastroPlus → LisenceServer → lmadmin へと進みます。

以下のようなファイルが置かれていますので、jre-8u11-windows-x64 をダブルクリックします。

以下が表示されますので、インストールボタンをクリックすると Java Runtime のインストールを開始します。

インストールは数秒で終了し、以下が表示されます。

これで前準備は完了です。本題の、FlexNet Publisher 64-bit ライセンスサーバーのインストールに進みます。

2. FlexNet Publisher 64-bit ライセンスサーバーのインストール

以下のステップでインストールを行います:

ステップ 1-3:FlexNet Publisher 64-bit License Server インストーラーの起動
ステップ 4-6:インストールフォルダーの指定 (デフォルト推奨)
ステップ 7:FlexNet Publisher 64-bit License Server インストールの開始
ステップ 8-9:Visual C++ 2015-2022 Redistributable のインストール
ステップ 10-11:HTTP ポートの確認
ステップ 12-13:ライセンスデーモンの Windows サービスへの登録
ステップ 14:FlexNet Publisher 64-bit License Server インストールの終了
ステップ 15-16:ベンダーデーモンの設置


  1. 上で生成されたインストーラーを含むフォルダー(GP983_Install)内にあるインストールプログラム setup.exe をダブルクリックしてインストールを開始しします。

    以下のようなインストールメニューが表示されますので、Advanced をクリックします。ステップ 1 および ステップ 2 で用いている図の中のメニューは、製品によって若干異なりますが、選択する項目は同じです。

  2. Flexera LMADMIN Server を選択してライセンスサーバーのインストールを開始します(旧名の Flexera が使われていますが、現在は、Revenera です)。
  3. 初めにイントロダクションの画面が表示されますので、Next をクリックします。
  4. インストールするフォルダーを選択する画面が表示されます。特別な必要性がない限りは、デフォルトの場所をお勧めします。フォルダーを選択したら、Next をクリックします。 すでにインストールされている場合は、以下のメッセージが表示されます。新たにインストールをやり直したい場合は、YES を選びます。その後、再度上書き許可を求められる場合がありますが、すべて YES にします。 再インストールの必要がない場合は、ここで NO を選びます。次の画面で Next を選択しても前に進めませんので、Cancel して終了することになります。この場合、ステップ 15 に進み、最後の作業である、ベンダーデーモンのコピーに移ります。
  5. ログファイルやライセンスファイルが置かれる Data Folder の場所を指定することができます。特別な必要がない限りは、デフォルトの場所をお勧めします。Next をクリックします。
  6. すでにライセンスファイルをお持ちの場合は、ここでインポートすることもできますが、今回は、そのまま Next をクリックします。 ※ Next をクリック後、実行プログラムの互換性の問題から、画面が消えて終了してしまう場合があります。その場合は、こちらのページ をご覧ください。
  7. インストールの準備が整いましたので、Install をクリックします。
  8. インストールが進行します。
    必要な C++ コンポーネントがインストールされていない場合は、以下の画面が表示されますので、Install Visual C++ 2015-2022 Redistributable Package にチェックを入れ Next をクリックします。
  9. Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) installer が起動されるので、Next をクリックます。次の画面で ライセンス条項および使用条件に同意する にチェックを入れ、インストール ボタンをクリックしてインストールを開始します。その後、Finish を押してこのインストールを終了します。 すでにインストールされている場合は以下のようなメッセージが表示されます。
  10. Visual C++ 2015-2022 Redistributable のインストールが終わると再び FlexNet Publisher ライセンスサーバーのインストール画面に戻ります。モニタリングなどのために、リモートでこのライセンスサーバーへアクセスするための HTTP ポート設定画面が表示されます。デフォルト (8090) のまま、次の Enter the License Server Port Number もデフォルト(0)のままで、Next をクリックします。License Server Port は、27000 から 27009 の間で空いているものが利用されます。
  11. ここではそのまま Next をクリックします。
  12. サービスについての設定画面が表示されますので、Runs as a service にチェックを入れて、Next をクリックします。これで、lmadmin64 が Windows のサービスに登録され、Windows の稼働中、常にバックグラウンドで動作することになります。
  13. Service の構成が開始されます。これには数秒掛かります。
  14. Done をクリックして FlexNet Publisher ライセンスサーバーのインストールを完了します。
  15. 最後に、ベンダーデーモンを所定の場所に設置します。

    インストーラーフォルダーにある Vendor Daemon フォルダー内に、Simulations Plus 社のベンダーデーモン (simplus.exe) がありますので、それをコピーします。

  16. FlexNet Publisher ライセンスサーバーをインストールした以下のフォルダーに simplus.exe をペーストします。

    C:¥Program Files¥FlexNet Publisher 64-bit License Server Manager


  17. 以上で FlexNet Publisher 64-bit ライセンスサーバーのインストールは終了です。
    ライセンスサーバーのサービス (lmadmin64) は、通常はサーバーマシンを一度再起動することで実行されます。あるいは、Windows 上で "コンピューターの管理" → "サービスとアプリケーション" → "サービス" と進み、サービス名のリストから lmadmin64 をクリックして開き、開始ボタンを押してサービスを実行中にする、のどちらかで対応できます。ライセンスサーバー (lmadmin64 サービス) はサーバーマシンを起動されるたびに自動的に開始されます。

    上記の操作の2,3 分後、ブラウザを開いて、http://localhost:8090/ とURLを指定すれば以下の画面を確認できるはずです。これが表示されることで、ライセンスサーバーが稼働していることがわかります。

続いて、ライセンスサーバーの設定が必要となります。詳細については、FlexNet Publisher 64-bit ライセンスサーバー設定ガイド をご覧ください。

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