GastroPlus® オプションモジュール
PKPlus™
GastroPlus® では、血中濃度プロファイルの記述や AUC 計算等に、薬物動態(PK)パラメータが必要となります。それらのパラメータは、in vivo 実験や臨床データから手計算するか PK 解析ソフトウェアで算出しますが、このモジュールがあれば、静注投与(IV)と経口投与(PO)の血中濃度-時間データから PK パラメータを計算し、その結果を GastroPlus® に自動的に入力させることができます。
概 要
IVでの血中濃度-時間データからノンコンパートメント解析および1、2、3-コンパートメントモデルのPKパラメータを計算します。IVデータとPOデータを同時フィッティングします。投与量の異なるデータを複数入力することで、より複雑な非線形モデルにも対応し、精度よく計算します。
機 能
以下の値を計算します。
- 1-コンパートメントモデル
- Vd, CL, K10, Cmax, t1/2
- kaおよびラグタイム(POデータから算出))
- 経口F(IVとPOデータから算出)
- Cp-timeデータについての説明分散(R2)
- 2-コンパートメントモデル
- Vc, V2(抹消体積), CL, CLd(分布クリアランス), A, B, α, β, K10, K12, K21, Cmax
- kaおよびラグタイム(POデータから算出)
- 経口F(IVとPOデータから算出)
- Cp-timeデータについての説明分散(R2)
- 3-コンパートメントモデル
- Vc, V2, V3(抹消および3rdコンパートメント体積), CL, CLd2, CLd3(抹消と3rdコンパートメントへの分布クリアランス), A, B, C, α, β, γ, K10, K12, K21, K13, K31, Cmax
- kaおよびラグタイム(POデータから算出)
- 経口F(IVとPOデータから算出)
- Cp-timeデータについての説明分散(R2)
Midazolam の 7.5mg, 15mg, 30mg 経口投与, および, IV 5mg 投与の Cp-time データから行ったフィッティングによって, 2-コンパートメントモデル適用の妥当性が得られた。この計算で得られた 2-コンパートメントのパラメータで GastroPlus® でのシミュレーションを行う。